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更新日:2020年1月15日

臨床検査学科

臨床検査学科 基礎検査学講座 助教 藤井萌

プロフィール
2020年3月:鳥取大学医学部保健学科検査技術科学専攻卒業
2022年3月:岡山大学大学院保健学研究科保健学専攻博士前期課程修了修士(保健学)
2022年4月:365体育投注_365体育直播-【高清】@保健科学部臨床検査学科助教

担当科目

微生物学実習、臨床微生物学実習、臨床検査総論実習

研究紹介

細胞壁合成を標的とした抗菌薬の併用療法の開発

薬剤耐性菌が全世界で大きな問題となっています。緑膿菌は、抗菌薬に耐性を示す代表的な細菌であり、より多くの抗菌薬により高度に耐性を獲得した多剤耐性緑膿菌が問題となっています。中には、使用が認められているほぼ全ての抗菌薬に耐性を示す株も存在します。多剤耐性緑膿菌の治療には、単剤で効果が期待できる抗菌薬が存在しないため、二剤の抗菌薬の併用が試みられます。抗菌薬には併用すると相乗的な抗菌活性が得られる組み合わせが存在しますが、なぜ併用により相乗効果が発揮されるかはよく分かっていません。私たちは、細胞壁合成を阻害する抗菌薬の併用による相乗効果発揮機構を解明することで、新しい抗菌薬併用療法の開発を目指しています。

Vibrio alginolyticusのArcB/ArcA二成分制御系による遊走制御機構の解明

海洋性細菌のVibrio alginolyticusは、コラゲナーゼを産生して結合組織を破壊し、感染巣を急速に拡大します。私たちは、本菌のコラゲナーゼ産生が、VarS/VarA二成分制御系によって調節されることを明らかにしました。VarS/VarAはsmall RNA(sRNA)の転写量を調節することで、標的遺伝子の翻訳を制御します。細菌はVarS/VarAによって調節されるsRNAを複数もっていますが、それらは冗長なコピーで機能に差はないと考えられています。私たちは、本菌が保有する4つのsRNAの発現調節機構を詳細に解析した結果、ArcB/ArcA二成分制御系が、4つのうちの一つ(sRNA1)の転写調節に関わることを明らかにしました。ArcB/ArcAは、嫌気環境に適応するための種々の遺伝子発現をグローバルに調節します。私たちは、ArcB/ArcAの遊走制御への寄与を明らかにし、その制御機構の解明を目指しています。

最近の業績

論文
  • Ikumi Sato, Shusei Yamamoto, Mai Kakimoto, Moe Fujii, Koki Honma, Shota Kumazaki, Mami Matsui, Hinako Nakayama, Sora Kirihara, Shang Ran, Satoshi Hirohata, Shogo Watanabe: Basic characteristics between mechanomyogram and muscle force during twitch and tetanic contractions in rat skeletal muscles.; J Electromyogr Kinesiol. 2022;62:102627.
学会発表
  • 藤井萌: 糖負荷による尿酸上昇がNASHと動脈硬化を増悪させる, 2021(R3)年度日本臨床衛生検査技師会中四国支部医学検査学会(第54回), 2021年12月
  • 藤井萌,柿本麻衣,山元修成,佐藤生弥,本間宏基,小松千尋,奥川友葉,柴田桃里,廣畑聡,渡辺彰吾: フルクトース負荷による尿酸上昇がNASHと動脈硬化に及ぼす影響, 第53回日本動脈硬化学会総会?学術集会, 2021年10月

  • 柿本麻衣,藤井萌,佐藤生弥,山元修成,本間宏基,奥川友葉,柴田桃里,小松千尋,廣畑聡,渡辺彰吾: XO阻害薬フェブキソスタットによる抗酸化作用は肝臓?血管系を保護する, 第53回日本動脈硬化学会総会?学術集会, 2021年10月

  • Moe Fujii, Mai Kakimoto, Shusei Yamamoto, Ikumi Sato, Koki Honma, Chihiro Komatsu, Tomoha Okugawa, Momori Shibata, Satoshi Hirohata, Shogo Watanabe: Effect of Elevated Uric Acid by Fructose Overload on NASH and Atherosclerosis, The 10th International Congress on Lipid & Atherosclerosis, September 2021

  • Mai Kakimoto, Moe Fujii, Ikumi Sato, Shusei Yamamoto, Koki Honma, Tomoha Okugawa, Momori Shibata, Chihiro Komatsu, Satoshi Hirohata, Shogo Watanabe: Antioxidant Action of Xanthine Oxidase Inhibitor Febuxostat Protects Liver and Blood Vascular System, The 10th International Congress on Lipid & Atherosclerosis, September 2021

  • Shusei Yamamoto, Ikumi Satoh, Mai Kakimoto, Moe Fujii, Mami Matsui, Yuko Takahashi, Kana Mirokuin, Shang Ran, Satoru Tamura, Satoshi Hirohata, Shogo Watanabe: The Novel Liver X Receptor beta Agonist, Ouabagenin, Prevent Arterial Lipid Deposition in SHRSP5/Dmcr Rat, The 88th European Atherosclerosis Society (EAS) Congress, October 2020

  • Ikumi Satoh, Shusei Yamamoto, Mai Kakimoto, Moe Fujii, Mami Matsui, Yuko Takahashi, Kana Mirokuin, Shang Ran, Satoshi Hirohata, Shogo Watanabe: Obeticholic acid ameliorates Non-alcoholic steatohepatitis and atherosclerosis in SHRSP5/Dmcr rats, The 88th European Atherosclerosis Society (EAS) Congress, October 2020

  • 山元修成,佐藤生弥,柿本麻衣,藤井萌,松井麻実,髙橋侑子,弥勒院佳奈,Shang Ran,田村理,廣畑聡,渡辺彰吾: 新規LXRβアゴニストであるウアバゲニンを用いた動脈脂質沈着に対する改善効果の検討, 第52回日本動脈硬化学会総会?学術集会, 2020年7月

  • 佐藤生弥,山元修成,柿本麻衣,藤井萌,松井麻実,髙橋侑子,弥勒院佳奈,Shang Ran,廣畑聡,渡辺彰吾: オベチコール酸はSHRSP5/Dmcrラットにおける非アルコール性脂肪肝炎とアテローム性動脈硬化症を改善する, 第52回日本動脈硬化学会総会?学術集会, 2020年7月

お知らせ

臨床検査は病気の早期発見?診断、治療方針の決定や予後の判定にまで関わる医療の要です。一緒に臨床検査について学びましょう。

このページに関するお問い合わせ

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