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更新日:2020年1月10日

医療技術科学専攻のご紹介

医療技術科学専攻 遺伝子検査学 准教授(特任教授) 高田智世

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1998年6月:愛媛県立医療技術短期大学臨床検査学科助手
2004年3月:岡山大学大学院医学研究科修了(医学博士)
2004年4月:365体育投注_365体育直播-【高清】@保健科学部臨床検査学科講師
2006年8月:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科客員研究員
2018年4月:365体育投注_365体育直播-【高清】@保健科学部臨床検査学科准教授
2023年4月:365体育投注_365体育直播-【高清】@保健科学部臨床検査学科特任教授

担当科目

臨床検査技術学特論(専門共通)、遺伝子検査学特論?遺伝子検査学演習?特別研究(専門科目)

研究紹介

1.抗肥満作用物質の骨代謝への影響

骨粗鬆症などでみられる骨量の低下は骨代謝(骨形成と骨吸収)のバランスが崩れることで起こり、一方で骨髄に脂肪細胞が増加することが知られています。そこで、抗肥満作用を示すような物質が骨代謝に影響し骨粗鬆症を予防し得ないかについて細胞や動物を使った実験をおこなっています。現在、抗肥満作用物質添加により骨芽細胞の分化が促進していることを確認しており、更にメカニズムについて検討しているところです。

2.臨床検査の法医診断への応用

臨床診断を行う際に臨床検査データが診断の補助として有用であることと同様に、法医診断で死因を解明する際、特に生前の既往歴がわからない場合には死亡時の臨床検査データが診断の科学的根拠となる可能性があります。既に一部の検査については法医診断の補助として使われていますが、まだ検討すべき検査も多くあると考えています。現在、法医学で扱う特有の試料についての測定や死後の影響を考慮した評価について研究をおこなっています。また、今後は体液中の cell-free DNA分析による死後診断への有用性も検討したいと考えています。

3.一塩基多型(SNPs : Single Nucleotide Polymorphisms)の同時検出法の検討

ヒトゲノムには1000塩基に1ヵ所程度、1塩基(SNP)の違いがあり、様々な目的や方法で研究されています。アルコ―ルや薬物代謝に関連する遺伝子の1塩基の違いは個人の代謝の差に繋がることが知られており、これらの遺伝子の1塩基の違いを複数同時に簡便に調べることができればと考えて現在研究しています。

最近の業績

  • Takata T, Yamasaki Y, Kitao T amd Miyaishi S. Measurement of postmortem 1, 5-anhydroglucitol in vitreous humor for forensic diagnosis, J Forensic Sci 61: S150-153, 2016.
  • 高田智世, 山﨑雪恵, 北尾孝司, 宮石智. 死後の血漿および脳髄液の1,5-アンヒドログルシトール値による法医診断における有用性, 医学検査 63(6), 680-686.2014.
  • Takata T, Kitao T, Miyaishi S. Relationship between post-mortem interval and creatine concentration in vitreous humour and cerebrospinal fluid, Aust J Forensic Sci 4:160-165, 2014.
  • Takata T, Morimoto C. Raspberry ketone promotes the differentiation of C3H10T1/2 stem cells into osteoblasts, J Med Food 17(3):332-338, 2014.
  • 北尾孝司,石丸美架,喜井悠里子,西原信治,高田智世. ヒトおよび鶏肉から分離したExtended-spectrumβ-lactamase産生 Escherichia coliの関連性についての検討, 医学検査,62(4):407-412,2013.
  • Nojima K, Takata T, Masuno H. Prolonged exposure to a low-dose of bisphenol A increases spontaneous motor activity in adult male rats, J Physiol Sci 63(4):311-5, 2013.

詳細な業績はこちらに→ https://researchmap.jp/read0162460/

    お知らせ

    上記記載の研究テーマ以外でも、医学検査に関連するような分析法やバイオマーカーについての研究も取り組みたいと考えています。

    このページに関するお問い合わせ

    保健医療学研究科

    電話番号:089-958-2111 ファックス番号:089-958-2177