更新日:2023年10月11日
坂村真民は、九州?熊本の生まれで、現在の皇学館大学を出て、戦前は朝鮮の女学校、師範学校の先生を経て、戦後愛媛の高校の先生として職を得て、国語の教師をしながら詩を書き続け、97歳で亡くなるまで、詩人として生きた人です。砥部には、県立高校を定年退職したのち、松山の新田高校の講師として再就職をすることとなり、砥部の地に家を構え、終の棲家としました。
坂村真民は、自分に対しては厳しい「戒め」を課して、禅宗の修行僧のような生き方をした人間ですが、家族や周りの人には、優しさと思いやりを持って接する人間でした。
そういう生き方の中から、生まれてくる詩は、初期の頃は、家族への限りない愛情を詠った詩が多く作られましたが、吉田高校に転勤して出会った、臨済宗の修行道場を持つ大乗寺で参禅修行をするようになり、その後は、人間として如何に生きるかを自分自身に問う形で、詩を作るようになりました。
「癒しの詩人」、「仏教詩人」と言われ、悲しみや苦しみに人々に、生きる勇気と希望を与える詩を書き残しています。
今回の展示は、そういう坂村真民という詩人の、独特な生き方と、その生き方から生まれて来た詩の中から、代表的な詩をご紹介する展示となっています。
2023年10月22日更新
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