大学院 看護学専攻坂元勇太
問題を解決するために知識を得ることに加え、研究を積み重ねていく
私がこの大学院に来たのは、働いていた病院の現場で境界性パーソナリティー障害の患者さんに看護師が抱く陰性感情が、患者を否定的に捉えることにつながり、看護に支障を起こすという事態につながるという問題に直面したからです。
その問題を解決するためには、知識を得ることに加え、研究を積み重ねていくことで、その解決策を導き出していく必要があると考えました。
そこで、さらに専門的な看護の知識の習得と研究手法を詳しく学びたいと思い、大学院への進学を決めました。大学院での学びを通して、患者さんに対して陰性感情を抱く看護師さんが、陰性感情を良いものと捉え、患者さんと向き合えるようになるのを助けることで、より看護の質を高めていける現場を作っていけるようになりたいと思っています。
大学院で新たな視点を持つことができた
大学院に来てから刺激を受けた授業は、精神看護学特論で、紹介された「マーガレット?ニューマン看護論」です。現象学的に捉えることにより、患者さんが抱える病気の見方、病気という概念そのものの捉え方が変わり、新たな視点を持つことができました。
これからの入学を目指す方に伝えたいことは、看護の現場の困難な事例や管理的な問題に直面し、どうしたらいいのか分からないとくすぶっている時、大学院で学ぶことはその解決のヒントを与えてくれると思います。